フランス文化講座

ガレット・デ・ロワ(公現祭に食べるケーキ) / Galette des Rois

ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)はキリスト教の祭日、Épiphanie(公現祭)を祝い、フランスで食べられている伝統のお菓子です。フランス語で「galette」とは円形のケーキ、「roi」とは王様の意味。
公現祭は1月6日あるいは、元旦後の最初の日曜日で、イエス・キリストの顕現を祝って東方の三博士(Rois mages)が来訪したことを祝う日です。19世紀以降、王様の日(jour des Rois)とも呼ばれています。

ガレット・デ・ロワは2種類あり、フランス北部ではパイ生地にアーモンドクリームが入ったフランジパーヌ・ガレット(galette à la frangipane)、南部から南東部にかけてのプロヴァンス地方では、砂糖漬けのフルーツが入ったブリオッシュ風ガレット(galette à la frangipane)を食べます。
ケーキの中には、小さな人形「fève (=フェーヴ)」が隠されてます。このお菓子を家族や友人また職場で切り分けて食べ、フェーヴが自分のケーキに入っていたら、その人が今年の王様・王妃となります。紙製の金や銀の王冠が与えられ、幸運が1年間継続するといわれてます。
この風習は、古代ローマ時代にサトゥルヌス祭(Saturnales)という7日間のお祭りに、友達や王様にお菓子をプレゼントをする習慣から生まれたと伝えられてます。
当時はそら豆が使われてました。フランス語でそら豆は「fêve(=フェーヴ」と言います。そのため今でもフェーヴという言葉が受け継がれてます。その後、19世紀は半ばには、そら豆に代わって陶器のフェーヴが使われるようになり、今では、プレスチック製の人形などのフェーヴがガレット・デ・ロワに入っており、シャンパンや発泡ワインなどを飲みながら祝われてます。

フランジパーヌ・ガレット ブリオッシュ風ガレット
 
王冠とフェーヴ  

 

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