フランス語を学ぶにあたり、フランス語の使用地域や歴史、フランス語の名詞、冠詞、フランス語の動詞、否定文・疑問文の作り方、フランス語の発音など、フランス語の基礎知識を紹介します。
フランス語は俗ラテン語から変化した、フランス北部のオイル語が発祥とされてます。
そのため、フランス語文法やフランス語の語彙は、ラテン語から受け継いだものが多く、同じ語源のイタリア語・スペイン語・ポルトガル語などとは文法や語彙が類似しており、フランス語をマスターすればこれらの言語を習得するのもかなり楽になります。
かつてフランス語の方言には、大きく分けて、北部で話されるオイル語と、南部で話されるオック語と2種類ありました。 次第に、経済的に豊かな北部が南部を圧倒するようになり、オイル語はフランスの国民言語としての地位を確立しました。現在のフランス語というのは、このオイル語を受け継いだものです。
フランス語はフランス共和国はもとより、フランスの4つの海外県(グアドループ、マルティニーク等)、4つの海外領土(仏領ポリネシア、ニューカレドニア等)をはじめ、ベルギー、スイス、カナダ、北アフリカや西アフリカの諸国等で多くの国で話されてます。
フランス語の話し手は約9,000万人います。およそ7,000万人がフランス語を母語とする人々です。
フランス語は世界で2番目に多くの国で使用されている言語ですので、頑張ってフランス語を勉強する価値はあります。
フランス語は、発音、文法ともに規則がはっきりしており、いかに始めにしっかり基礎を身に付けるかが、上達のカギとなってきます。ただ「駄弁る」だけの会話レッスンでは習得は難しいでしょう。フランス語をマスターするには、正しい学習法で教えられる、FLE講師(外国人のためのフランス語教授法)から適切なレッスンをうける事が大切です。
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フランス語の名詞はすべて女性名詞と男性名詞に分れてます。人や動物だけではなく、物にも性別があります。文の中で名詞を使うには、冠詞、指示形容詞、数形容詞などを前につけるのが原則です。冠詞も男性・女性によって変化します。名詞と冠詞を一緒に覚えるようにすれば、自然に性別も覚えられます。
男性名詞例:un livre (本), un café(コーヒー)
女性名詞例:une montre(腕時計), une bière(ビール)
私 | 君 | 彼 | 彼女 | 人は 人々は 私達 (口語) etc |
私達 | 貴方 貴方達 君達 |
彼ら | 彼女ら |
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je (j') | tu | il | elle | on | nous | vous | ils | elles |
フランス語の動詞は人称によってそれぞれ変化(活用)します。
je 「私は」、tu「君は」、il「彼は」、elle「彼女は」、on 「私達は(口語)、人は」、nous「私達は」、vous「あなたは」、ils「彼らは」、elles「彼女らは」の9つですが、il , elle, on
と ils, ellesの活用は同じですので、je, tu, il, nous, vous, ils の6つのパターンを勉強しましょう。
動詞を「ne」 と 「pas」 ではさみます。
(動詞が母音または無声のhで始まっている動詞の前は「n'」となります。)
<例>
Je suis Japonaise.→Je ne suis pas Japonaise.
J'aime le café.→Je n'aime pas le café.
疑問文を作りかたは3つあります。意味は同じですが、倒置疑問は格調の高いイメージで、日常会話ではそのまま語尾を上げるだけで充分通じます。
1. 平叙文の最後に「?」をつけて語尾を上げる。
-Vous avez des croissants ?
2. 平叙文の文頭に「est-ce que」をつける。
-Est-ce que vous avez des croissants ?
3. 平叙文の主語と動詞を倒置する。
-Avez-vous des croissants ?
肯定文は英語と同じように「主語+動詞」で始まります。
フランス語基本構文については当サイトの【ネット講座・文法】の【フランス語基本構文】コーナーをご参照下さい。
フランス語の発音と綴り字の関係は規則的で、初めに規則を覚えてしまえば、ほとんどの単語が簡単に読めます。発音を大人になってから学ぶ場合は、ただフランス人の音のまねをするだけではなかなかできるようにはならず、舌の位置など音声学、発音の仕方を熟知しているフランス語講師から適切な指導をうけることが重要です。初期の段階できちんと指導をうければ、難しいと思われるフランス語[r]の発音もマスターできます。
フランス語発音については当サイトの【ネット講座】の【フランス語発音】コーナーをご参照下さい。