有名作家と14歳で性的関係を持っていた女性が、その事実を告発しフランス中を震撼させたベストセラー「同意」を映画化した『コンセント・同意』の主演女優、キム・イジュランさんのインタビューです。
2020 年 1 月に「同意」と題されたいわば告白本が出版され、フランス中が騒然となった。
その本の著書は、芸術文化勲章まで受賞した有名作家ガブリエル・マツネフと 14 歳で性的関係を持っていた女性ヴァネッ
サ・スプリンゴラ。そこに記されていたのは、マツネフが彼女を含む多数の少女たちとの関係を作品の題材として利用した生粋の小児性愛者にも関わらず、その歪んだ行為さえ文学として消費され礼賛すらされてきたという驚くべき実態。その反響は凄まじく、マツネフの著書を出版してきた老舗のガリマール社を始め多くの出版社が彼の書籍の販売を中止、国からマツネフへ支払われていた文学者手当も打ち切りが決定されるなど、文字通り国中を揺るがす事態に発展した。
その衝撃の実話を元にヴァネッサ・フィロ監督が完全映画化した『コンセント/同意』(原題:LE CONSENTEMENT) が、2024年8月2日より公開になる。
ヴァネッサ・スプリンゴラ役を熱演し、2024年のセザール女性新人賞にノミネートされた、女優のキム・イジュランさんにお話を伺いました。
2000 年フランス生まれ。父は俳優で演出家のKên Higelin、祖父はシンガー・ソングライターで俳優のJacques
Higelinといった芸術一家で育ったキムは、幼い頃から実生活とは離れた世界に興味を抱き、自分とは違うものになってみたいと女優の道を夢見る。
短編映画やドラマ「スカム・フランス」などで様々な役を演じ、キャリアをスタートさせる。 その後、フランスの放送局アルテで放映されたロドルフ・ティソのテレビ映画『フレンチア ルプスの少女
15歳の欲望』に出演。同国の放送局 TF1
のドラマ「Plan B」では主役の一人を演じる。また、「ウォーキング・デッド:
ダリル・ディクソン」で、初の英語での演技に挑戦。2023年、ヴァネッサ・スプリンゴラの同名小説をヴァネッサ・フィロが映画化した『コンセント/同意』で映画初主演を果たし、2024 年
セザール賞女性新人賞にノミネートされる。
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