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ステファン・ドゥムースティエ監督 インタビュー / Interview de Stéphane Demoustier

J'aimerais travailler dans ce que j'aime le plus, à savoir le cinéma.
一番好きな映画の仕事に就きたい !

文化省から映画監督へ──『新凱旋門物語』ステファン・ドゥムースティエ監督インタビュー
文化省で建築行政に携わった後、32歳で映画監督へ転身した異色の経歴を持つドゥムースティエ監督。今回のインタビューでは、映画監督を志したきっかけや、女優である妹とのエピソード、作品の撮影秘話について語っていただきました。
日本滞在中には「寿司を山ほど食べました」と笑顔を見せる一方、『新凱旋門物語』の撮影を振り返り、「シャンゼリゼ通りでの撮影は、本当に魔法のような瞬間でした」と印象深いエピソードも披露。映画への情熱や作品づくりの舞台裏、そして監督自身の歩みが伝わるインタビューをお届けします。

Q : 日本料理はお好きですか?
はい、とても好きです。この3日間で寿司を山ほど食べました。典型的な日本食をたくさん味わうことができて、本当に満喫しました。それに、日本料理はとても消化がよいですね。おかげで今回の滞在をとても快適に楽しむことができました。
Q : 映画監督になろうと思ったきっかけは何ですか?
私は他の監督たちに比べると、比較的遅く映画監督になりました。
最初の短編映画を撮ったのは32歳の時で、それまでは文化省で働いていました。当時の上司に、建築へ人生を捧げている女性がいたんです。彼女は文化省の建築局で、自分が最も愛するもののために働いていました。その姿を見て、『人生で一番好きなことを仕事にできるなんて、本当に素晴らしいことだ』と強く感じました。
一方の私は、夜に映画館で1本でも2本でも映画を観られるよう、できるだけ早く仕事を終える工夫をしていました。
そんなある日、『自分も一番好きなことを仕事にしたい。それは映画だ』と思ったのです。
もし彼女という身近な模範がいなかったら、私は映画監督という道を選ばなかったかもしれません。
Q : 女優の妹アナイスさんとは、お互いに影響を受けましたか?
私たちは、お互いに刺激し合ってきたのだと思います。
私はたくさんの映画を観て映画が好きになり、私より10歳年下のアナイスにさまざまな映画を見せていました。ですから、彼女が映画に目覚め、映画を好きになる過程で、私もある程度の役割を果たしたと思います。
その後、彼女は私よりずっと早く女優として仕事を始めました。そして、彼女がこの世界の中で自分の居場所を見つけたのを見て、『自分にもできるかもしれない』と思えたのです。それが私の励みとなり、少し遅れて私自身も挑戦してみようという気持ちになりました。だから私たちは互いに影響を与え合ったのだと思います。ただ、家族の中では私たち二人だけが映画の世界に進んだ、少し特別な存在でした。
Q : 歴史的な場所での撮影はいかがでしたか?
いくつか課題はありましたが、撮影そのものは順調に進みました。
一番大変だったのは雨です。撮影期間中はほぼ毎日雨が降っていました。
しかも撮影日数は限られていて、撮影場所にも多くの制約がありました。エリゼ宮、シャンゼリゼ通り、ルーヴル美術館、そしてベルサイユ県庁など、自由に撮影できる場所ではありません。そのため天候の影響は非常に大きかったですね。それでも最終的には奇跡と言えるほど、予定していたすべての撮影を終えることができました。
特にシャンゼリゼ通りでの撮影は、本当に魔法のような瞬間でした。撮影できるのは日曜日の朝だけで、その一角を貸し切ることができました。そして幸運なことに、その日だけ晴れてくれたのです。

ステファン・ドゥムースティエ監督 (Stéphane Demoustier )プロフィール

ステファン・ドゥムースティエ監督 (Stéphane Demoustier )プロフィール

1977年フランス・リール生まれ。
政治学と経営学を学んだ後、フランス文化省でドキュメンタリー制作や文化行政に携わる。文化省時代、建築への情熱を仕事にしている上司の姿に感銘を受け、「自分も最も愛する映画を仕事にしたい」と決意し、32歳で初の短編映画を制作。
2014年に長編デビュー作 『Terre battue』を発表し、『ブレスレット 鏡の中の私(La Fille au bracelet)』(19) や 『Borgo』(23)、『新凱旋門物語(L'Inconnu de la Grande Arche)』 などで高い評価を得る。妹はフランソワ・オゾン監督の『彼は秘密の女ともだち』(14)などで知られる女優のアナイス・ドゥムースティエ ( Anaïs Demoustier)。

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