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フランスと言ったらやっぱりシャンソン!

シャンソン好きな皆さんお待たせしました!
シャンソン評論家の大野修平さんにシャンソンについてコメントを頂きました。

Bonjour! 大野修平です。

 シャンソン・フランセーズが大好きで、日本に紹介する仕事をしてます。まぁ、堅苦しく言えば評論家なんですが、CDの歌詞対訳やライナーノーツを執筆したり、雑誌に記事も書く、ちょっぴりジャーナリストっぽいこともやってます。

 このサイトを運営してるRieちゃんとは1989年に、ジルベール・ベコーの来日公演の時出会いました。お互い通訳でした。
 もっとも、彼女はベコー本人についてまわっていました。僕はフランスから来た音響・照明スタッフやミュージシャンたちのために、ステージの仕込みからリハーサル、移動のために連中を誘導したり、雑用も多くて、フランス語もできるロードマネージャーてな立場でしたけど。(なんか、ひがみっぽく聞こえてしまうかなぁ…)

「シャンソン・フランセーズ」って聞いて、どんなアーティストを思い浮かべますか。
「Les feuilles mortes/枯葉」を歌ったYves MONTAND/イヴ・モンタン、「Maintenant/そして今は」のGilbert BECAUD/ジルベール・ベコー、それとも毎年のように冬にやって来る「Tombe la neige/雪が降る」で有名なSalvatore ADAMOサルヴァトーレ・アダモ? 女性歌手だったら、ヒット曲「Mademoiselle de Paris /パリのお嬢さん」が仇名にもなったJacqueline Francois/ジャクリーヌ・フランソワ、「Jolie môme/ジョリ・モーム」を歌った、ちょっと知的なJuliette GRECO/ジュリエット・グレコ、親しみやすい笑顔で「Mademoiselle Hortensia/あじさい娘」をヒットさせ、日本でも多くのファンを持つYvette GIRAUD /イヴェット・ジロー、それとも、長身を黒のドレスに包んで歌った「Aigle noir/黒いワシ」が印象的だったBarbara/バルバラ?…。

 1998年に民間の世論調査機関が2000人を対象に行なった「フランス人の音楽嗜好」というアンケートで、「好きな音楽」の第1位になったのは「シャンソン・フランセーズ」(総計41パーセント)でした。
 フランス人が愛し続けるシャンソンには、日本人の僕たちの耳と心をもとらえる何かがあります。それを少しでも伝えられたらと思います。

 僕は“シャンソン”という概念を広くとらえてます。甘味屋さんなのにラーメンも出す、みたいなことを平気でやるんです。だから、1960年代以降の、エレクトリックな楽器の入ったものは“シャンソン”とは認めない、なんていう頭の固い人は、このコーナー読まない方が血圧が上がらなくていいでしょう。

また、ここで紹介したCDを買って聴いてみたけどつまらなかったとしても、当方は一切責任を負いません。あくまで個人の責任において購入してね。

 Ne m'en veuillez pas.(悪しからず。)

 12月にリリースされたばかりの僕が監修したベスト・アルバムを紹介させて頂きます。タイトルは「シャルル・アズナヴール グレイテスト・ヒッツ・フォー・ジャパン」(東芝EMI TOCP-65925)。なぜか英語のタイトルなんですけどね。

 1950年代から、ベコーと並ぶ 才能の持ち主としてシャンソン・フランセーズの世界に君臨してきた、今年77歳の大ヴェテランの名曲集。

 よく知られている曲を年代順に並べました。どれも歌詞が心にしみる、味わい深いシャンソンです。また、デビュー当時は「人前で歌う声じゃない」なんて酷評されたアズナヴールの声でしたが、年齢を重ねるごとに艶を増してるのが分ると思います。

僕のサイト「サ・ガーズ」で、来訪者の方たちにリクエストを募って曲選びに反映させたのも、このジャンルでは珍しいことでしょう。(自画自賛)

 なるべく新しいものをと思いましたが、なかなかそうもいかず、97年発表の「いつの日かまた会いましょう」までしか入れられませんでした。でも、これ、覚えやすいメロディーのいい歌ですよ。ぜひ聴いてみてほしいな。友だちとか同僚の送別会や壮行会で歌ってあげるなんてのもいいかも。

ではまた。A bientôt!

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