今年で29回目を迎える東京国際映画祭は、2016年10月25日(火)~11月3日(木)の10日間、六本木ヒルズをメイン会場に開催されます。
東京映画祭2016で上映されるフランス映画(フランス語)をピックアップしました。
今年もちょっと少なめで残念!
コンペティション部門は、現代社会におけるモラルのあり方を問うスリリングなルーマニア=フランス合作映画『フィクサー』と歓楽街を舞台に、移民系の男が底辺から這い上がろうとする様を描いた『パリ、ピガール広場』。
特別上映として、映画界を牽引する10名の監督たちがヒッチコックの映画術に迫るドキュメンタリー『ヒッチコック/トリュフォー』。
ワールド・フォーカス部門では、マチュー・アマルリックとジュリア・ロイが久しぶりの共演を果たした、ブノワ・ジャコ監督の『ネヴァー・エヴァー』、イラスム過激主義に洗脳される少女と脱洗脳を施される少女のふたりのエピソードを通じ、現代世界が直面している事態をリアルに描く戦慄のドラマ『ヘヴン・ウィル・ウェイト』、そして破壊行動に走る若者の姿を描き、テロを予見したとして本国で物議を醸した、ベルトラン・ボネロ監督の『ノクトラマ/夜行少年たち』。
その他、ジャパン・ナウ部門では、黒沢清監督が初めてオールフランスロケ、フランス語で撮りあげた『ダゲレオタイプの女』が上映されます。
第29回東京国際映画祭のチケット購入方法などの詳細はTIFF公式サイトを御覧ください。
http://2016.tiff-jp.net/ja/
監督 アドリアン・シタル
出演 トゥドル・アロン・イストドル、メフディ・ネボウ、ニコラ・ヴァンズィッキ
2016年ルーマニア=フランス合作映画 100分 [英語、ルーマニア語, フランス語]
売春をしていた少女がパリからルーマニアに強制送還された。事件を取材するTVクルーを手伝う記者は手柄を立てようと張り切るが、少女への面会は難航し、記者の前にヨーロッパの闇が立ちはだかる…。ルーマニア期待の監督による、現代社会におけるモラルのあり方を問うスリリングなドラマ。
上映日&登場予定ゲスト:
10/29 18:10- EXシアター六本木
アドリアン・シタル(監督/脚本)、トゥドル・アロン・イストドル(俳優)
10/31 14:30- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
© A RUMEUR FILME - HAUT ET COURT DISTRIBUTION
監督 モハメド・ブロクバ(アメ)、エクエ・ラビティ(エクエ)
出演 レダ・カテブ、メラニー・ロラン、スリマヌ・ダジ
2016年フランス映画 106分 [フランス語]
仮出所中のナスは兄のバーを手伝うが身が入らない。やがて自分のビジネスを立ち上げようとするが…。歓楽街を舞台に、移民系の男が底辺から這い上がろうとする様を描く人間ドラマ。主演のレダ・カテブは出演作が目白押しの実力派俳優。監督は社会派ラップグループのメンバーである。
上映日&登場予定ゲスト:
10/29 21:20- EXシアター六本木
アメ(監督/プロデューサー)、エクエ(監督/プロデューサー)、レダ・カテブ(俳優)
11/01 17:30- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
アメ(監督/プロデューサー)、エクエ(監督/プロデューサー)
© COHEN MEDIA GROUP/ARTLINE FILMS/ARTE FRANCE 2015 ALL RIGHTS RESERVED.
監督 ケント・ジョーンズ
出演 マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、黒沢 清
2015年アメリカ=フランス合作映画80分 [英語、フランス語、日本語]
配給:ロングライド
1962年、若きフランス人監督フランソワ・トリュフォーは、彼が敬愛するサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督に長時間のインタビューを行った。この歴史的対談によって、ヒッチコック映画のすべてが初めて解き明かされ、書籍となった映画界のバイブル「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」。ヒッチコックに多大な影響を受け才能を開花させたマーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、ウェス・アンダーソン、黒沢清、その他総勢10名の映画監督たちが、多くのヒッチコック作品の映像や当時の貴重なインタビューを振り返りながら、その映画術、そして映画愛に迫っていく。
上映日&登場予定ゲスト:
10/29 13:20- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
ケント・ジョーンズ(監督)、黒沢清(監督)
© Willow Films UGC IMAGES France 2 Cinéma
監督 マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
出演 ノエミ・メルラン、ナオミ・アマー、サンドリーヌ・ボネール
2016年フランス映画105分 [フランス語]
17歳のソニアは、家族に天国を約束すべく中東に旅立つ。音楽と友達を愛する16歳のメラニーは、ネットで出会った「王子」に恋をする。ごく普通の少女たちが、イスラム過激主義に心酔し、召集に応じていく。戻る道はあるのだろうか…。『奇跡の教室~受け継ぐ者たちへ~』のマンション=シャール監督が、事態の深刻さに急かされるように、登場人物の背景や行動は、全て取材を通じて出会った少女やその親たちの体験をもとに撮った最新作。
上映日&登場予定ゲスト:
10/27 10:20- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
11/02 13:40- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール (監督/プロデューサー/脚本)
©Alfama Films
監督 ブノワ・ジャコ
出演 マチュー・アマルリック、ジュリア・ロイ、ジャンヌ・バリバール
2016年フランス=ポルトガル合作映画 86分 [フランス語、ポルトガル語]
映画監督のレイは、パフォーマンス・アーティストのローラに出会い、恋に落ちる。長年の恋人を捨て、レイはローラと田舎の広い家に向かい、愛を育む生活を始める。しかし、ローラが家で奇妙な音を耳にするようになると、事態は思いもよらない方向に進んでいく…。
『マリー・アントワネットに別れをつげて』のB・ジャコ監督がアメリカを代表する作家のひとり、ドン・デリーロの小説「ボディ・アーティスト」をベースにしたゴースト・ストーリー。
M・アマルリックとJ・バリバールが久しぶりの共演を果たし、初のヒロインに抜擢された若手女優のジュリア・ロイを支えている。
上映日&登場予定ゲスト:
10/30 11:20- EXシアター六本木
ブノワ・ジャコ(監督)、ジュリア・ロイ(脚本、女優)
10/31 16:55- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
11/01 14:50- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
©2016 • RECTANGLE PRODUCTIONS • WILD BUNCH • PANDORA FILM PRODUKTION • SCOPE PICTURES • ARTE FRANCE CINEMA • MY NEW PICTURE
監督 ベルトラン・ボネロ
出演 フィネガン・オールドフィールド、ヴァンサン・ロティエ、ハムザ・メゼィアニ
2016年フランス=ドイツ=ベルギー合作映画 130分 [フランス語]
青年たちがある計画に沿ってパリの町を分散して移動している。夜になり、彼らは閉店後のデパートに集結する…。若者の動機を憶測せず、行為の描写に集中するボネロ監督新作は5年前から構想され、テロを予見したとして本国で物議を醸した。
上映日:
10/26 11:05- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
10/27 20:20- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
10/31 12:15- EXシアター六本木
©FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS – LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinéma
監督 黒沢 清
出演 タハール・ラヒム、コンスタンス・ルソー、オリヴィエ・グルメ
2016年フランス=ベルギー=日本合作映画131分 [フランス語]
配給:ビターズ・エンド
カメラ助手のジャンはダゲレオタイプの撮影を通してモデルを務める写真家ステファンの娘マリーに心を奪われる。しかし、その撮影は苦痛をも伴うものだった。世界中で高く評価されている黒沢清監督の初海外進出作品。
上映日&登場予定ゲスト:
10/27 13:55- TOHOシネマズ六本木ヒルズ
黒沢清(監督/脚本)