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仏ラップグループ監督作『パリ、ピガール広場』移民の窮状を訴える

フランス映画祭2016 オープニングセレモニー
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パリの歌舞伎町とも称されるピガール地区を舞台に、現在のパリを象徴するリアルな人間模様を描き出した、フランス映画『パリ、ピガール広場』が第29回東京国際映画祭のコンペティション部門で上映され、メガフォンをとった、90年代からカウンターカルチャーの中心的存在となりパリで暮らす移民たちの窮状を訴え続けてきた、メッセージ系ラップユニット「La Rumeur」のエクエ・ラビティ監督とモハメド・ブロクバ監督(通称アメ)、俳優のレダ・カティブ、プロデューサーのブノア・ダブーが来日しました。

Q なぜ、ピガールを舞台にした映画を撮ろうと思いましたか?

エクエ・ラビティ監督:ピガールは僕たちのグループ「La Rumeur」が誕生した街なので、僕たちにとってはとてもゆかりのある街です。僕たちの事務所もピガールにありますし、この18区周辺でコンサートを行なってます。どんな街なのか知り尽くしているこのピガールを是非、描きたいと思いました。

Q ふたりで映画を作るにあたり、役割分担はあったのですか?

モハメド・ブロクバ監督:この映画はシナリオから撮影まで全てふたりで作り上げた産物で、特に役割分担はありません。信頼関係が強く、お互いに意見を出し合わせながら作り上げた映画です。

Q 「本作に出演したい」と思った決め手は何だったのですか?

レダ・カティブ(主演俳優):監督たちとは昔からの友人で家族のようなお付き合いをしてます。以前に監督たちの短編にも出演してます。この役は脚本の最終稿を読む前にオファーを受けました。あまりスポットを浴びないピガールの街を行き交う人々、「今のパリ」を私たちの視点で描いた本作に是非、参加したいと思いました。

Q ふたりの兄弟、どちらに同情を抱かせたいと思われたのですか?

エクエ・ラビティ監督:このふたりの兄弟の関係というよりも、兄弟のキャラクターを通じて現代のパリで暮らす貧しい人々の窮状を訴えたいと思いました。今パリは土地の価格が上昇し、貧しい人はパリで暮らすのは厳しい状況になっています。彼らが違法であれ、合法であれ、お金を稼いで生き抜いていく現状を伝えたく本作を撮りました。

モハメド・ブロクバ監督:このふたりの兄弟はそれぞれ自分なりの事情があり、それが正しいかとか間違っているとかを判断するのではなく、それぞれが自分にできることをして何とか生き抜いてゆく姿を描きました。

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