今年で30回目を迎える東京国際映画祭は、2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)の10日間、六本木ヒルズをメイン会場に開催されます。
今年も東京映画祭2017で上映されるフランス映画(フランス語の作品)をピックアップしてご紹介します!
祝30年アニバーサリーのコンペティション部門に選出された15本のうちフランス映画は2本。『セザンヌと私』(17)主演男優 ギヨーム・ガリエンヌが15年前に出会った女優から聞いた実話をベースに撮った『マリリンヌ』、そして『アメリ』(01)でヒロインが恋する相手を演じたマチュー・カソヴィッツがボクサー役を顔面を腫らし敗者の美学を貫く男を爽やかに演じる『スパーリング・パートナー』です。
また、特別招待作品として、日仏共同ハードボイルド・アニメ『スパーリング・パートナー』が上映されます。
ワールド・フォーカス部門では、『チャップリンからの贈りもの』のグザヴィエ・ボーヴォワ監督が第1次大戦で戦火を逃れた農家を舞台に描いたナタリー・バイ主演の『ガーディアンズ』、アルノー・デプレシャン監督がマチュー・アマルリック、シャルロット・ゲンズブール、マリオン・コティヤールら豪華キャストを迎えて挑んだ、カンヌ映画祭のオープニング作品『イスマエルの亡霊たち』、ジュリエット・ビノシュ主演のラブコメディ『レット・ザ・サンシャイン・イン』3作品がラインナップされました。
監督:ギヨーム・ガリエンヌ
キャスト:アデリーヌ・デルミー、ヴァネッサ・パラディ、エリック・リュフ、ラーズ・エディンガー、パスカル・アルビロ、グザヴィエ・ボーヴォワ、リラ=ローズ・ジルベルティ=ポワゾ
2017年フランス映画 107分 [フランス語]
女優志願のマリリンヌ。オーディションに通り映画出演が決まるが、無理難題を押し付け、執拗にテイクを繰り返す監督に我慢も限界。果たして女優の夢は叶うのだろうか?迷い、つまづきながらも女優の道を歩むマリリンヌの生きざまから目が離せないヒューマンドラマ。
『セザンヌと私』(17)主演男優 ギヨーム・ガリエンヌが15年前に出会った女優から聞いた実話をベースに撮った『不機嫌なママにメルシィ!』(13)に続く2作目の作品。女はいかにして女優へと生まれ変わるのか。役者という存在を知り尽くす監督ならではの感動作。
上映日
©2016 - UNITÉ DE PRODUCTION - EUROPACORP
監督:サミュエル・ジュイ
キャスト:マチュー・カソヴィッツ、オリヴィア・メリラティ、ソレイマヌ・ムバイエ、ビリー・ブレイン、ライズ・セイレム
2017年フランス映画 95分 [フランス語]
とうに盛りを過ぎたドサ廻りの2流プロボクサーが、欧州チャンピオンの練習相手に立候補する。愛する家族と、自身の引き際のために…。『アメリ』(01)でヒロインが恋する相手を演じた、マチュー・カソヴィッツが顔面を腫らし、敗者の美学を貫く男を爽やかに演じる感動作。
©ANKAMA ANIMATIONS - 2017
監督:ギヨーム・ルナール、西見祥示郎
キャスト:オレールサン、Gringe、レドアン・ハルジャン、フェオドール・アトキーヌ、ジュリアン・クラマー、エマニュエル・カルセン、ギルバート・レビー、ケリー・マロット
2016年フランス・日本合作映画90分 [フランス語]
配給:株式会社パルコ
日仏共同ハードボイルド・アニメ
人間のクズの吹き溜まり、ダーク・ミート・シティのボロアパートに住むアンジェリーノ。ある日、謎の組織に彼の部屋が襲撃される。間一髪、逃げ延びたアンジェリーノは想像を超えた闘いに巻き込まれていく…。
上映日
10/30 21:00- TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
© 2017 – les films du Worso – Rita Productions – KNM – Pathé Production – Orange
Studio – France 3 Cinéma – Versus production – RTS Radio Télévision Suisse
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
キャスト:ナタリー・バイ、ローラ・スメット、アイリス・ブリー、シリル・デクール、ギルベルト・ボンニュー、オリヴィエ・ラブルダン
2017年フランス・スイス合作映画 134分 [フランス語]
第1次大戦下のフランス。男たちが出兵して不在の農場を女たちで守らねばならない。女主人のオルタンスは夫や息子の安否を気遣いながら気丈に振る舞い、職を求めてきたソランジュを雇って農家の仕事をやりくりする。オルタンスは働き者のソランジュを家族の一員に迎え入れるが…。
『チャップリンからの贈りもの』のボーヴォワ監督が、大女優ナタリー・バイを迎えて、戦火を逃れた農業を舞台に時代により移り変わる価値観の違いや農場に訪れる技術革新を記録映画さながらに紹介した作品。
上映日
10/26 15:55- EXシアター六本木
10/30 20:10- TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
©2017 Why Not Productions – France 2 Cinéma
監督:アルノー・デプレシャン
キャスト:マチュー・アマルリック、マリオン・コティヤール、シャルロット・ゲンズブール、ルイ・ガレル、アルバ・ロルヴァケル、ラースロー・サボー、イポリット・ジラルド、ジャック・ノロ
2017年フランス映画 134分 [フランス語]
若き外交官のイヴァンは世界中を飛び回るが、その意味を理解していない。イヴァンの物語を映画にするイスマエルは、自分の人生の意味を理解していない。死んだと思っていた妻が20年ぶりに帰ってきたのだから。イスマエルは動揺し、執筆する脚本も混乱していくが、それでも物語の断片をひとつにしようともがく…。
A・デプレシャン監督が、マチュー・アマルリック、シャルロット・ゲンズブール、マリオン・コティヤールら人気俳優を迎えて、期せずして奇妙な三角関係に陥った映画監督の日常と、彼の創造する映画とがモザイク状に組み合わさった愛のドラマ。カンヌ映画祭のオープニング作品(カンヌでは114分の短縮バージョンが上映されたが、TIFFでは134分の「ディレクターズ版」を上映)。
上映日
10/28(土)12:00- TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Q & A(アルノー・デプレシャン監督)
10/31(火)11:30- TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
© Curiosa Films – FD Production – Ad Vitam – Versus production
監督:クレール・ドゥニ
キャスト:ジュリエット・ビノシュ、グザヴィエ・ボーヴォワ、フィリップ・カトリーヌ、ジョジアーヌ・バラスコ、サンドリーヌ・デュマ、ニコラ・デュヴォシェル、ジェラール・ドパルデュー
2017年フランス映画94分 [フランス語]
中年に差し掛かったイザベルは、シングルマザーのアーティスト。恋愛意欲は盛んで、残りの人生の伴侶を求めてデートを繰り返す。しかしどの相手にも一長一短があり、なかなかうまくいかない。やはりこの年になると難しいのだろうか?
名匠C・ドゥニ監督が小説家で戯曲家のクリスティーヌ・アンゴと共に互いの経験を盛り込みながら描く、ジュリエット・ビノシュ主演の大人の女の恋愛コメディ・ドラマ。
本作はカンヌ映画祭でも大好評を博し、監督週間部門のSACD賞を受賞した。
上映日
10/29 21:00- TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
11/02 16:00- EXシアター六本木
第30回東京国際映画祭のチケット購入方法などの詳細はTIFF公式サイトを御覧ください。
http://2017.tiff-jp.net/ja/