1993年に横浜で産声をあげたフランス映画祭は、今年で30回目を迎え、2022年12月1日(木)から4日(日)までの4日間、横浜で開催されます。
フランス映画祭2022のフェスティバル・ミューズを務めるのは、女優の石田ゆり子さん。
2022年フランス映画祭のオープニングを飾るのは、エッフェル塔の設計に挑んだギュスターヴ・エッフェルを描いたヒューマン・ラブストーリー『エッフェル塔~創造者の愛~』。そのほか、『Summer of 85』のバンジャマン・ヴォワザン主演の『幻滅』、レア・セドゥ主演の『ワン・ファイン・モーニング(仮題)』、『アマンダと僕』のミカエル・アース監督がシャルロット・ゲンズブールを主演に迎えた『The Passengers of the Night(英題)』、パトリス・ルコント監督がジェラール・ドパルデューを主演に迎えた『メグレ(仮)』など長編10本と短編アニメーション6本が上映されます。
また、3年ぶりの来日ゲストとして、『EIFFEL(原題)』のロマン・デュリス、『ワン・ファイン・モーニング』のメルヴィル・プポーとパスカル・グレゴリー、『メグレ(仮)』のパトリス・ルコント監督、『VORTEX』のギャスパー・ノエ監督ら20名の来日が予定されています。
2022年12月1日(木)から4日(日)
会場:みなとみらい地区を中心に開催
※来日予定ゲスト赤字
上映日 : 12月1日木曜日18時30分
監督 : マルタン・ブルブロン
出演: ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アルマンド・ブーランジェ、ブルーノ・ラファエリほか
2021 / フランス・ドイツ・ベルギー / 108分/ヒューマン ラブストーリー・伝記
配給: キノフィルムズ
2023年3月3日(金)新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラスト渋谷他全国順次公開
アメリカ〈自由の女神像〉の制作に協力したことで大いなる名声を獲得した、ギュスターヴ・エッフェル(ロマン・デュリス)。世間では3年後の1889年に開催される「パリ万国博覧会」の話題でもちきりだった。そのシンボルモニュメント制作のコンクールには全く興味のなかったエッフェルだが、パーティーの席で大臣から強く参加を要請される。さらに、久しぶりに再会した友人で記者のアントワーヌ・ド・レスタック(ピエール・ドゥラドンシャン)の妻・アドリエンヌ(エマ・マッキー)から「大臣と同感です。ぜひ見てみたい。野心作を」と言われたエッフェルは突然、「ブルジョワも労働者も皆が楽しめるように、パリの真ん中に300mの塔をすべて金属で造る」と宣言する。実は初対面のふりをしたレスタックの妻は、エッフェルにとって忘れられない女性だった――。
©2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
上映日 : 12月3日土曜日18時30分
監督:エリック・グラヴェル
出演:ロール・カラミー、アンヌ・スアレス、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ
2021/フランス/87分/ドラマ
12/24 ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷先行公開
12/31 全国ロードショー
夫と離婚したジュリーは田舎町での2人の子供の育児と、パリの高級ホテルでのハウスキーパーの仕事に奔走している。かねてから希望していた職種の面接にようやくたどり着いたその時、ゼネストの影響で公共交通機関が麻痺してしまい、ギリギリのバランスで成り立っていたジュリーの生活がぐらつき始める。ジュリーは状況を打開するために、すべてを失うリスクを冒して全速力で走り回る。
©DR
上映日 : 12月2日金曜日20時
監督:グザヴィエ・ジャノリ
キャスト:バンジャマン・ヴォワザン、セシル・ド・フランス、ヴァンサン・ラコスト、グザヴィエ・ドラン
2022/フランス/シネマスコープ/149分/ドラマ
配給:ハーク
舞台は19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻、ルイーズと駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で笑い者にされる。生活のためになんとか手にした新聞記者の仕事において、恥も外聞もなく金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていく。挙句の果ては、当時二分されていた王制派と自由派の対立に巻き込まれていくが…。
©2021 CURIOSA FILMS - GAUMONT - FRANCE 3 CINÉMA - GABRIEL INC. – UMEDIA
上映日 : 12月4日日曜日14時30分 みなとみらいホール
監督:ミカエル・アース
キャスト:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、エマニュエル・ベアール
2022/フランス/111分/ドラマ
配給:ビターズ・エンド
2023年4月シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国 ロードショー
1981年、パリ。街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気で溢れていた。そんな中、エリザベートの結婚生活は終わりを迎える。ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れ、交流を重ねるなかでエリザベートやその子供たちの心に変化が訪れる――。
©2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
上映日 : 12月2日金曜日14時10分 kino cinemaみなとみらい
監督:オードレイ・ディヴァン
キャスト:アナマリア・ヴァルトロメイ、ケイシー・モッテ・クライン、ルアナ・バイラミ、ルイーズ・オリー=ディケロ
2021/フランス/100分/ドラマ
配給:ギャガ
12月2日(金)Bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショー
1960年代、フランス。大学生のアンヌは予期せぬ妊娠をし、狼狽する。学位と未来のために今は産めない。中絶は違法。選択肢は1つー。アンヌはあらゆる解決策に挑むのだが──。
©2021 RECTANGLE PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINÉMA - WILD BUNCH - SRAB FILM
上映日 : 12月2日金曜日17時30分 kino cinemaみなとみらい
監督:パトリス・ルコント
キャスト:ジェラール・ドパルデュー、メラニー・ベルニエ
2022/フランス/89分/サスペンス
配給:アンプラグド
1953年のパリ。ある日モンマルトルで、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の刺殺体が発見される。血で真っ赤に染まったドレスには5か所もの執拗な刺し傷。この事件の捜査を依頼されたメグレ警視は、死体をひと目見ただけで複雑な事件になる予感がするのだった……。持ち物類は何も無く、事件を目撃した人もいない。彼女が誰なのかを知る人もいない。そんな中、若い女性には不釣り合いなほど高級なドレスが彼女を特定する唯一の手がかりに。メグレ警視は捜査を進めていくうちに、身元不明の彼女がなぜ殺されなければいけなかったのか、彼女はどんな人生を送ってきたのかを探っていく。
©2021 CINÉ-@ F COMME FILM SND SCOPE PICTURES.
上映日 : 12月4日日曜日11時50分 kino cinemaみなとみらい
監督:ローラ・キヴォロン
キャスト:ジュリー・ルドルー、ヤニス・ラフキ、アントニア・ブレシ、コディ・シュローダー
2022/フランス/104分/クライムアクション・ドラマ
配給:リアリーライクフィルムズ配給:リアリーライクフィルムズ
社会の片隅で卑屈な策略を巡らして生きている若い女性ジュリアは、動物的とも言えるほどの貪欲さでバイクに情熱を傾けている。ある夏の日、彼女はクロスビトゥームという、ヘルメットを装着せず全速力で走り、アクロバティックな技を繰り出すイケてるバイカーたちに出会う。しかし彼女はある事故をきっかけにグループ内での立場が弱くなることを察知し、主に若い男性で構成されるこの秘密結社に潜入することになるのだが......。
©CG CINÉMA
上映日 : 12月3日土曜日20時50分 横浜ブルク13
監督:ミア・ハンセン=ラブ
キャスト:レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー
2022/フランス・イギリス・ドイツ/112分/ドラマ
配給:アンプラグド
サンドラ(レア・セドゥ)は夫を亡くした後、翻訳の仕事につきながら一人で8歳の娘リンを育てている。
また、忙しい仕事の合間を縫って、神経変則疾患の病気を持つ年老いた父親ゲオルク(パスカル・グレゴリー)を見舞っている。
彼女と家族は、彼が老人ホームに入れるように奮闘しているが、思うように進まない。
サンドラは不安と孤独を抱える中で、かつて友人だった既婚の男性クレマン(メルヴィル・プポー)と再会する。
彼女は自分を理解してくれるクレマンと過ごしているうちに、次第に恋に落ちていく。
©DR
上映日 : 12月4日日曜日18時30分 横浜ブルク13
監督:ギャスパー・ノエ
キャスト:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ、キリアン・デレ
2021/フランス/148分/ドラマ
配給:シンカ
フランス映画の鬼才ギャスパー・ノエ監督の最新作。主演にフランソワーズ・ルブランとホラー映画の巨匠ダリオ・アルジェントを迎え、ある老夫婦の人生最後の時間を全編スプリットスクリーンで描く衝撃作。 人生とは忘れ去られてしまうまでの短いパーティに過ぎない。 作家の父と元精神科医で認知症を患う母。映像業界で働く息子は家庭に問題を抱え、大麻を売って生計を立てている。日に日に重くなる母の認知症。そして父にも人生最後の時が近づいていた。
©2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – WILD BUNCH INTERNATIONAL – LES CINÉMAS DE LA ZONE – KNM ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINÉMA Visa d’exploitation N° 155 193
上映日 : 12月3日土曜日15時 kino cinemaみなとみらい
監督:アラン・ウゲット
2022/フランス・イタリア・ベルギー・スイス・ポルトガル/70分/アニメーション
20世紀初頭、ウゲット一族の発祥の地、イタリア北部のウゲッテーラ。この地域で生活できなくなったウゲット一家は、外国で生活を立て直すことを夢みる。言い伝えによれば、ルイジ・ウゲットはアルプスの山々を超えてフランスで新しい生活を始め、彼が愛した家族の運命を変えたのだ。そんなルイジの人生を孫が振り返る。
©Les Films du Tambour de Soie