2010.07.10
サルコジ大統領に違法献金疑惑
フランスのメディアによると、サルコジ大統領が2007年の大統領選挙の際、サルコジ大統領が所属する与党「国民運動連合」に化粧品大手のロレアルの創設者の娘で大株主の女性から与党財務部長のエリック・ブルト(Eric
Woert)氏を通じ、法定上限の20倍に当たる現金15万ユーロ(約1600万円)を受けていたとの疑惑が浮上してます。
ベタンクール氏の元会計士がフランスのインターネットメディア「Mediapart」のインタビューに応じ、当サイトに掲載された記事によると、当時パリ郊外のヌイイ市長だったサルコジ大統領が、ベタンクール氏のマンションで現金入りの封筒を直接受け取ったと告発。また、サルコジ氏は大統領就任前のヌイイ市長時代も、たびたびこの女性から現金を受け取っていたとされたと報じられてます。
これに対し、大統領府は「C'est totalement faux
(そんな事実はない)」と反論してますが、サルコジ大統領に対する国民の支持率は年金の削減など国民の痛みを伴う財政再建策への反発もあり、民間世論調査会社BVAの最新調査では、大統領の支持率は過去30年の大統領の中で最も低い支持率の33%に落ち込んでおり、今回の報道がサルコジ政権にさらなる打撃となることも予想されます。