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フランスの学校システム

2010.09.04

フランスの教育制度は初等教育(小学校/école primaire) 5年、前期中等教育(中学校/collège)4年、後期中等教育(高等学校/lycée)3年の5・4・3制で、小学校1年から高等学校1年までの10年間が義務教育です。小学校から優秀な生徒は飛び級ができ、反対に成績の悪い生徒は留年もあるそうです。高等学校3年終了後、大学に進むためには国家免状である大学入学資格試験(baccalauréat)を取得する必要があります。また大学のほかに、国家のエリートの養成を目的とした高等専門学校(grandes écoles)があります。

また、以前はフランスの小学校の登校日は月、火、木、金、土の5日間で、水曜日が週の中休みでしたが、2008年度より、月、火、木、金の4日間に短縮されています。フランスでは大人も週35時間労働ですので、子供もmoins de travail って訳かな?

これに日本より長い、休暇(vacances)を加えたら日本よりかなり受講時間が少なくなるのでは…?

バケーションは地域により異なりますが、夏休み、日本のお彼岸、お盆にあたるToussaint休暇、クリスマス休暇、冬休み、春休みがあります。(パリ地域の2010年度の日程は下記に掲載してあります。)

授業時間は午前は8時30分〜11時30分、午後は13時30分〜16時30分。お昼休みは2時間でお家に帰って食べる子もいれば、学食(cantine)で食べる子もいます。学食は有料です。

放課後、希望者には親が仕事が終わって迎えに来るまでの16時30分から18時までの間、子供を預かってくれる学童保育があります。登録制の有料システムで、学校に残り宿題などの自習ができる "Etude surveillée" 、そしてチェス、ダンス、演劇、テニスなどが学べる課外講座 ”Ateliers bleus”もあります。受講内容は各学校により異なるそうです。
水曜日は学校はお休みですが、共稼ぎの親などのために、普段通っている学校でパリ市が運営する "Centre de loisir"があり、朝8時半から6時まで有料で子供を預かってくれます。

各有料サービスの料金は親の収入により、8段階に分けられてます。

週4日制の導入により、年間の総授業数が大幅に減少したため、理科、歴史などの授業数は断然と減り、フランス語、算数などにもそのしわ寄せがあり、年間のカリキュラムを終わり切れない学校もでてきているそうです。ちなみに友人の息子さんが通う13区の小学校では、小1の時の先生以外は小2、小3、小4の先生は誰もカリキュラムを終える事ができなかったそうです!

フランス・パリ地域の学校休暇日程(2011年〜2012年)
新年度開始 2011年9月5日
Toussaint 休暇 2011年10月23日〜11月2日
クリスマス休暇 2011年12月18日〜2012年1月2日
冬休み 2012年2月19日〜3月4日
春休み 2012年4月15日〜4月29日
夏休み 2012年7月6日〜9月3日

写真、情報提供:パリ在住Yukoさん ご協力有り難う御座いました!


関連サイト

学校4日制導入について
http://www.education.gouv.fr/cid5612/ecole-suppression-des-cours-du-samedi-matin.html

ヴァケーションについて
http://www.education.gouv.fr/pid184/le-calendrier-scolaire.html?zone=18&dept=&annee=8&cp=#resultat

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