2010.10.16
フランスでは10月12日以降、サルコジ政権が進める年金改革に反発し、主要労組によってフランス全土で大規模デモ及びストが行なわれてます。
フランスメディアによると、今回のデモには大学生、高校生なども加わり、初日には、パリで少なくとも65,000人が参加。
また、メトロ、鉄道、新幹線、航空便、海運などの交通機関を始め、学校、医療機関、製油所など、各地のあらゆる産業部門でストが行なわれ大混乱になってます。
さらに、パリで人気の観光地、エッフェル搭も12日のストに参加し、一時閉鎖されたそうです。
サルコジ政権は今年、年金財政の赤字解消に向け、退職年齢を60歳から62歳への延長、また、年金の全額受給資格年齢を65歳から67歳に引き上げる案を上院に提出。法案の主要部分は既に議会を通過しており、フィヨン首相は12日、「譲歩はありえない」と述べ、ストに屈しない姿勢を示しました。ちなみに、現行のフランスの年金制度は、60歳の誕生日の翌月分から受給が可能です。
また、最近の世論調査によるとサルコジ政権の支持率は発足以来、最低を記録し、国民の反発が高まると共に、国民の約7割がこのゼネストを支持しているという結果がでました。
フランス労働組合によると、今回は無期限で実施され、翌日も続けるかどうかは投票で決めるそうです。
近日中に渡仏の際はスト情報に注意してくださいね!