2011.02.19
グレヴァン美術館はパリのパッサージュの1つ、パッサージュ・ジュフロワに1882年に建てられ、時の人から歴史的な人までを蝋人形で紹介することで、開館してすぐに大成功を収めました。パリで開催された世界博覧会の際にはあまりに沢山の人々がグレヴァン美術館に殺到し、館内はすし詰め状態だったそうです。
ナポレオンや彼の家族など、様々な歴史上人物、また時の人に出会うことができます。グレヴァン美術館は毎年、その時代を表す人々のろう人形を製作してます。彫刻、衣装、メイク係が1チームとなり、毎年約5体の新しい人形を作り出しているそうです。
グレヴァン美術館は、ゴロワ新聞社の社長であったアルチュール・メイエール氏のアイディアから誕生しました。
当時、写真はほとんど存在しておらず、アルチュール・メイエール氏は3次元の人物を描いたロウ人形を使い、ゴロワ紙でトップページを飾っている人物を紹介しようと思いついたのです。当時は大変画期的な事でした。
ちなみに最初に作られたろう人形はヴィクトール・ユゴとロダンだったそうです。
皆さんもパリを訪れた際に、ちょっと足を運ばれて様々な人物像に出会ってみてはいかがですか?