2011.04.03
フランスのサルコジ大統領は、中国・南京で開かれた国際通貨システムの改革をテーマにしたG20セミナーへ出席した後、「震災に見舞われた日本との連帯感(=solidarité/ソリダリテ)を表明したい」との意向で、急遽、31日に東京を訪問しました。
福島第一原子力発電所の事故について菅直人首相と会談し、両首脳は原子力発電所の国際安全基準の策定に向けて取り組むとともに、この問題をフランスが議長国を務める今年の主要国首脳会議(G8)と20カ国・地域首脳会議(G20)の主要議題とすることで合意しました。
サルコジ大統領は「世界はひとつのコミュニティー」であり、「ひとつの場所で起きたことは別の場所にも影響する。(今回の事故は)世界の安全にかかわる問題だ」と発言。原子力の安全性に関する世界共通の明確な指針が存在しないと指摘し、国際的な安全基準を策定すべきだと述べました。
またフランスは、福島第一原発の事態に対処するため、汚染された場所で使用できる特殊なロボットや専門家による協力を提供することを提案しました。