別れを決めるとき、人は初めて愛することを知る。
第58回ロカルノ国際映画祭 審査員特別賞・国際芸術映画評論連盟賞
Synopsis / シノプシス
マリーとニコラは結婚15年になる夫婦。彼らは友人の結婚式に出席するために、リスボンからパリへやって来た。友人達からは、“理想のカップル”として見られている二人だったが、実は彼らは離婚することを決めているのだった。
二人は、パリ滞在の数日間にも、たびたび口論を繰り返す。一方、マリーはロダン美術館で、あたかも溶け合おうとする女と男を描いた彫像を見て、引きつけられる。「私たち、何をしたの?」「何をしなかったの?」後悔し、迷い、傷つけあいながら、失ってしまうことに気づいた時、初めて相手の存在をより大きく感じ始めるのだった。
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諏訪敦彦監督が全編フランス語で11日間のハードなスケジュールで撮影した、情熱が去った後の他者への愛を描いた作品です。シナリオなしの諏訪監督の演出は二人の俳優の即興劇により、主人公の心情がごく自然に映し出されています。
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Réalisation / 監督
・Nobuhiro Suwa / 諏訪敦彦
Interprètes / 出演
・Valeria Bruni-Tedeschi / ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ
・Bruno Todeschini / ブリュノ・トデスキーニ
・Nathalie Boutefeu / ナタリー・ブトゥフー
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